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医学部定員、過去最高の8991 人へ、2012年度

レポート 2011年12月10日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

文部科学省は12月9日、2012年度の医学部入学定員を大学設置・学校法人審議会に諮問した。前年度68人増の8991人で、増員期間は2019年度までの8年間。12月16日の同審議会の答申を経て、最終的に決定する。2007年度の7625人から、5年間で1366人の増員を図ることになる。 最も増員数が多いのは、福島県立医科大学の15人で、定員は125人に。福島県では、福島第一原発事故で医師の流出が見られるが、「ホームステイにより地域住民と触れ合いながら実習を行う取り組みなどに加え、シミュレーション教育や医師不足の顕著な診療科の医療現場における研修等の充実により、実践能力を備えた医師や救急・麻酔科等の医師養成に努める」などと掲げ、地域医療の人材養成に努める。 被災地では、東北大学も5人増の125人に。地域医療、小児科、産婦人科に重点を置いた教育などに取り組むと同時に、災害医療を念頭に置いたカリキュラムの実施を想定している。岩手医科大学(定員125人)は増員しない。 68人の内訳は、国立大学14人、公立大学17人、私立大学37 人。増員枠の種類別では、(1)地域枠65人、(2)研究医枠3人、(3...