「医学部新設、反対」、全国医学部長病院長会議

全国医学部長病院長会議は12月15日、定例の記者会見を開き、文部科学省の「今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会」の「論点整理」に対し、医学部新設に対する反対意見を骨子とした意見を提出することを明らかにした。同省は、2012年1月15日まで意見募集を行っている（文科省のホームページをを参照）。各大学も独自に意見を出す見通しだという。 記者会見で、改めて医学部新設に反対する森山寛会長。 会長の森山寛・東京慈恵会医科大学附属病院病院長は、「論点整理」について、「医学部新設の賛否は両論併記になっているが、7対3、あるいは8対2で慎重・反対派が多いのではないか」と指摘し、医学部定員の最近の動向について、「来年度は68人増えて、8991人になる。さらにその次も増え、医学部定員は9000人を超える予定。その結果、毎年医師が6000人近くは増える時代が来る」と説明（『医学部定員、過去最高の8991 人へ、2012年度』を参照）。 その上で、厚生労働省の「専門医の在り方に関する検討会」の議論に触れ、「専門医の地域への振り分け、義務化を進めようとしているように思う。ゲートキーパーとしての総合医、か...