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原因分析と再発防止、1月にも検討部会設置へ◆Vol.4

レポート 2011年12月23日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の「医療の質の向上に関する無過失補償制度等のあり方に関する検討会」(座長:里見進・東北大学病院病院長)の第4回会議が12月22日に開催され、今後、下部組織として「医療事故に係る調査の仕組み等のあり方に関する検討部会」を設置、医療事故の原因分析と再発防止の仕組みを優先的に議論する方針を決定した。 里見座長が検討部会の座長を務め、本検討会の構成員から保険者、医療経済の専門家などを除く一方、医療安全の専門家を追加したメンバーで構成する予定。2012年1月下旬から2月上旬をメドに第1回会議を開催するが、結論を出す時期などは未定。 会議には、藤田一枝・厚生労働大臣政務官が出席、挨拶した。 検討部会の設置は、かねてから出ていた「医療安全のための調査の仕組みと責任追及のための事故調査は分けるべき」(飯田修平・練馬総合病院病院長)、「学習を目的とした報告制度と、説明責任を果たすための報告制度は、目的が異なることから、1つの制度に2つの機能を持たせることは難しい」(有賀徹・昭和大学病院病院長)などの発言を受けたもの。里見座長も、「医療事故の調査のあり方と、無過失補償を一緒に話をしていると、議論...