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「一部の医療機関に負担偏重」「労働環境の改善望めず」◆Vol.5

医師調査 2012年1月6日 (金)  京正裕之(m3.com編集部)

Q.6 医療分野についてのご意見・ご提言、2012年の目標などをご自由にお書きください。(勤務医の回答) ◆勤務環境・医療提供体制 ・ 時間外労働をせずに医療が成り立つようにしてもらいたい。外科医の過剰勤務は、患者にとってもリスクである。 ・ 夜間診療に高度の医療水準を求める司法判断は今後、見直されるべき。それを求めるなら提供可能なだけの財源手当てをすべきである。 ・ 一部の医療機関(大学病院、総合病院、救急指定病院)への負担偏重が進んでいる。限られた医療資源の再分配、有効活用の仕組みを制定してもらいたい。 ・ 一時期の医療崩壊に少しずつではあるが、歯止めがかかってきているような気がする。 ・ 労働環境の改善は望めない。大学病院勤務医はスタッフでさえもバイトをしないと生活できない。勤務医年収1500万円(大学病院を除く)と明記してもらいたい。乳幼児医療費助成が進むと、自治体の財政、時間外外来の安易な受診がすすみ、小児医療を更に追いつめる。 ・ 1次から3次救急の明確な住み分け、それに応じた診療報酬、高度医療施設の認定基準、病棟稼働率の空床率への補償などは必要。受け入れが必要な場合も満床...