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南相馬市、『攻めの医師募集』プロジェクトの提案(2)

オピニオン 2012年1月18日 (水)  小松秀樹(亀田総合病院副院長)

攻めの医師募集案 2011年9月、私は、亀田総合病院の亀田信介院長と共に、南相馬市を訪問しました。桜井延勝南相馬市長に、南相馬市への医療支援を依頼されました。南相馬市立総合病院の金澤幸夫院長は、特に、二次救急を充実させたいと希望されました。10月、私は南相馬市立総合病院が、医師30人を一度に募集する『攻めの医師募集案』を提案しました。人数を入れたのは、入院患者100人当たりの常勤医師数を6.7人から、20人にしたいと思っていることを、応募者にも分かってもらうようにするためです。趣意書では、具体的ミッションを明確にしました。 『攻めの医師募集案』のミッション 1.被災者の健康管理 仮設住宅の住民約4500人が、健康を保ち、気持ちよく生活できるよう対応します。地域住民の被曝について、健診と健康相談を行います。 2.高齢化社会のまちづくり 高齢化社会のまちづくりに医療・介護の視点が欠かせません。医師の立場でまちづくりに関わりましょう。 3.南相馬市の医療再建 南相馬市の医療・福祉、具体的には、二次救急、入院診療、介護を再建します。 4.雇用確保 被災地の最大の課題は雇用です。医師が普通に働け...