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総合医の専門医制度、創設提案に評価の声

レポート 2012年1月12日 (木)  京正裕之(m3.com編集部)

厚生労働省の「専門医の在り方に関する検討会」(座長:高久史麿自治医科大学長)の第4回会議が1月11日、開催され、前回に続き新たな専門医制度における総合医や家庭医について、同検討会の委員で聖路加国際病院長の福井次矢氏や日本プライマリ・ケア連合学会からヒアリングを行った(資料は、厚労省のホームページを参照)。福井氏が提案した総合医の制度設計については、委員から評価する声も上がった。総合医に関連したヒアリングは今回で終了し、次回以降は別の領域の専門医制度について議論する。 福井氏が提案した総合医は、定義を「頻度の高い疾病と障害、それらの予防、保健と福祉など、健康に関わる幅広い問題について、適切な初期対応と必要に応じた継続医療を全人的視点から提供できる医師」とし、1人の医師が複数の臓器の疾病を持つ患者を診療することで、外来診療での効率性が高まることなどから、総合医を設ける必要があると主張。初診は総合医が診療し、状況に応じて専門医に紹介するほか、慢性疾患の継続的なケア、予防医療を行うことが望ましい医療体制だとした。養成は、初期臨床研修後に総合医コースを設け、認定試験を行うことを検討するとした。 ...