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議論紛糾し結論出ず、再診料と複数科受診

レポート 2012年1月27日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・東京大学大学院法学政治学研究科教授)が1月27日開催され、「個別改定項目(その1)」について議論、主要点数のおおまかな要件等が示された(資料は、厚労省のホームページに掲載)。次回1月30日は「個別改定項目(その2)」を議論、その後、個別の点数の議論に入る。 27日の総会で最も意見が対立したのは、再診料と複数科受診の扱い。再診料については具体的な点数は示されなかったが、京都府医師会副会長の安達秀樹氏は、「勤務医の負担軽減の観点から、ベースメントにあるのは診療所機能」と指摘、その機能維持のために、従来の主張通り、診療所再診料を71点への引き上げを求めるとともに、支払側の見解を改めて質した(『再診料、69点から71点への「回復」が焦点』を参照)。 これに対し、健康保険組合連合会専務理事の白川修二氏は、勤務医の負担軽減につながるという診療所機能は認めつつ、「社会保障審議会の基本方針に沿って、定められた財源を配分するのが中医協の役割。基本方針の『重点課題』に従えば、優先度が高いものは他にあり、傾斜配分すべき。診療所についても、地域医療貢献加算を算定してい...