薬剤師の病棟薬剤業務、加算新設で評価
レポート
2012年1月27日 (金)
橋本佳子(m3.com編集長)
中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・東京大学大学院法学政治学研究科教授)が1月27日開催され、チーム医療関連について議論(資料は、厚労省のホームページに掲載)。厚生労働省は、病棟薬剤業務実施加算をはじめ、チーム医療を評価する点数を新設するほか、栄養サポートチーム加算の算定可能病棟を拡大する方針。 病棟薬剤業務実施加算は、薬の投薬・注射の状況をはじめ、薬剤師が勤務医等の負担軽減等に資する業務を、病棟で一定以上実施している場合に評価。「1病棟、20時間」実施できる体制などが要件。健康保険組合連合会専務理事の白川修二氏は、「薬剤師の配置だけでなく、機能中心の要件設定にすべき」とした上で、一般病棟(算定期限の要件なし)のほか、「入院、または処方変更した日から4週を限度」という条件付きながら、療養病棟や精神病棟においても算定できる点を問題視、「現実的にここまで必要か」と、算定病棟の制限を求めた。 白川氏の発言に対し、日本薬剤師会常務理事の三浦洋嗣氏は、業務量的な違いはあるものの、「病棟薬剤業務の必要性については、病棟による差はない」とし、例えば持参薬の管理や腎機能低下した患者での薬剤選択へ...
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