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院内感染対策を強化、加算新設へ

レポート 2012年1月31日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

1月30日の中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・東京大学大学院法学政治学研究科教授)で、院内感染対策を強化するため、「医療安全対策加算」とは別の評価体系に変更し、「感染防止対策加算」を新設する方針が決まった(資料は、厚労省のホームページに掲載)。さらに医療機関同士が、相互に感染防止に関する評価を行う体制に関する加算も新設する。院内感染については、2010年秋に、帝京大学医学部附属病院で多剤耐性アシネトバクターによる院内感染が問題になり、対策の強化が求められていた(『「同一菌種で10人以上感染」が行政報告の目安』などを参照)。 「感染防止対策加算」は、1と2に分かれる。「1」は地域の基幹病院が算定する点数で、施設基準は、専任の院内感染管理者の配置、感染症対策に3年以上の経験を有する専任の常勤医、5年以上の経験を有し一定の研修を受けた看護師(認定、専門看護師を想定)の配置などの人員配置基準のほか、年4回以上、「2」を算定する医療機関と合同のカンファレンスを開催したり、相談に応じることなど。「2」は、300床未満の病院が対象で、感染症対策に3年以上の経験を有する専任の常勤医などの人員基...