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プラス改定、改めて「非常に残念」と支払側

レポート 2012年2月10日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会の支払側委員は2月10日、2012年度診療報酬改定の答申後、会見を開き、委員を代表して見解を述べた健康保険組合連合会専務理事の白川修二氏は、プラス改定になったことを改めて「残念」であるとした。 改定の具体的内容としては、7対1入院基本料の算定要件の厳格化など、医療費の適正化に一定程度踏み込むことができたとした一方、複数科受診の場合に2科目で再診料が認められた点などは不満であるとした。さらに、次期改定に向けた課題として、急性期医療の評価などを挙げた。 支払側を代表して見解を述べた、健康保険組合連合会専務理事の白川修二氏。 ◆健康保険組合連合会専務理事の白川修二氏の発言骨子 社会保障審議会の基本方針に沿った改定になり、評価している。特に二つの重点課題、急性期の勤務医等の負担軽減を図ることと医療と介護の機能分化と連携強化、これら2点の課題に傾斜配分し、ほぼ方針に沿った形の答申ができた。一方、診療報酬改定率は、昨年の12月21日に0.004%に決定した。2回連続の引き上げになったことは、支払側としては非常に残念。我々は、このタイミングでの引き上げは、国民の理解と納得が得ら...