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「再診料の復活なし、遺憾」、日医が会見

レポート 2012年2月15日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会は2月15日の定例記者会見で、2012年度診療報酬改定について、「ネットでプラス改定になったことは評価するが、前回改定でエビデンスなく引き下げられた再診料を復活できなかったことは遺憾」とする見解を公表した。さらに、今後の診療報酬改定のプロセスについて、「財務省主導で進めるべきではない」と、財源ありきで改定の方向性が限定されることについても問題視している(資料は、日医のホームページに掲載、PDF:61KB)。 日医副会長の中川俊男氏は、「今改定は0.004%増であり、医科については1.55%増、4700億円のアップという見方をしている」と評価。プラス改定になった要因として、野田首相が就任前の2011年8月に「基本的にマイナスはない」と言及した点、12月20日に、前原誠司政調会長が政調役員会で、「ネットでプラスを求めることを了承いただきたい」と発言した点を挙げた。 日医副会長の中川俊男氏は、財務省主導の改定を強く疑問視。 また中川氏は、前回改定が入院に偏った配分になった点を挙げ、「今改定では診療所と中小病院の診療報酬上の不合理を重点的に是正すべき」というのが、日医の主張だったこと...