急性期重視から「機能に応じた評価」へ - 厚労省保険局医療課長・鈴木康裕氏に聞く◆Vol.1
インタビュー
2012年2月22日 (水)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
2012年度診療報酬改定のかじ取りを、厚生労働省の立場で担当したのが保険局医療課長の鈴木康裕氏。中医協総会で、「今改定は、社会保障税・一体改革が示した2025年の医療提供体制に向けた改革のファースト・ステップ」と発言していた鈴木氏は、2012年度診療報酬改定をどのようなプロセスで進め、改定のポイントはどこにあると考えているのか、積み残した課題は何か――。1時間強にわたった鈴木氏へのインタビューの詳細をお届けする(2012年2月20日にインタビュー。計7回の連載)。 ――中医協委員の安達秀樹先生にインタビューをした際に、「非常に堅実な改定」と評していました(『「やってほしい部分を評価」がコンセプト - 中医協委員・安達秀樹氏に聞く』を参照)。課長自身は今改定をどう形容されますか。 診療報酬改定は、当然ながら目前のいろいろな課題に対応するのが第一。それと同時に、人を雇用し、資本を投下して医療経営をする方々が、一定の将来の姿に納得して、その上で、例えば診療圏や来院する患者さんの特性なども踏まえて、自分の医療機関の方向性を選択していただくことが大事だと思うのです。予測可能性という意味になるかも...
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