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社会保障・税一体改革が改定のベース - 中医協委員・安達秀樹氏に聞く◆Vol.2

インタビュー 2012年2月23日 (木)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――在宅では、常勤医3人以上や緊急の往診、看取りの実績などの施設基準を満たした、「機能強化」の在宅療養支援診療所(在支診)と、在宅療養支援病院(在支病)の点数が相当アップしました。この辺りのメリハリの付け方をどう見ていますか。 一つの方向性として、やってみる価値はあると思います。在宅死は、死亡全体の2割を切っており、在宅医療を提供していた患者でも、その半数は在宅以外で最期を迎えている。そうならざるを得ない理由の一つが、一人医師体制。医師一人では、多くの重症患者を抱えることはできず、看取りも頻繁にやるのは難しいため、3人チームでやる体制が評価された。それにより、看取りも数多くやってもらう。複数医師が連携して施設基準を満たす場合も評価しています。上手に組めば、6人、7人の医師が一つのチームの中に関わってくることになる。 ――機能強化型の在支診、在支病は、どこかモデルがあるのでしょうか。 今改定を見て、今後誕生してくるのでは。また、有床診にとっては、一つのチャンス。一人では機能強化型の点数は取れない、という不満もあるようですが、僕は有床診も機能強化型になってほしいと思っています。やはり有床診...