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13対1と15対1、「今のままでは許されず」 - 中医協委員・安達秀樹氏に聞く◆Vol.3

インタビュー 2012年2月28日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

――次に入院ですが、前回は高度急性期を中心に評価されました。今回の場合は。 前回は入院改定財源の4400億円のうち、急性期医療に4000億円が充てられましたが、今回は前回ほど急性期偏重にはなっていない。しかし、外科の手術の難易度CとD (外保連試案の5段階の難易度分類。前回はDとEを重点的に評価)が上がった点がものすごく大きい。 ――厚労省の資料では、「がん治療、認知症治療などの医療技術の進歩の促進と導入」の財源は2000億円です。 その大半を手術料の引き上げに充てたのだと思う。それで今回は一段落なのでは。難易度Eについては少し下げた部分もありますが、難易度CとDを評価した。外科医のなり手が本当にいなくなりそうだったからでしょう。これで歯止めがかかるかどうか。しかし、ここばかりにつぎ込んでいるわけにもいきません。 今回、入院部門で一番大きいのは、13対1、15対1入院基本料の改定。「今の生き方はもう許さない」ということです。一般病棟に長期(90日超)に入院している特定患者は、医療療養病棟の患者と同じということ。これまでは、6.4m2という療養病棟の病床面積の施設基準を満たせないから、一...