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7対1、「看護師数だけの評価」が反省点- 厚労省保険局医療課長・鈴木康裕氏に聞く◆Vol.4

インタビュー 2012年3月2日 (金)  聞き手・まとめ:m3.com編集長

――入院では、一般病棟の7対1入院基本料の要件の見直し(平均在院日数19日から18日に短縮、看護必要度基準1割から1.5割への引き上げ)は、2年間の経過措置になりました。 医療の評価をする際に、いわゆるストラクチャー、「看護師が何人いるから評価する」という視点だけでいいのか、という反省点がやはりあると思います。単に人数だけを評価するのであれば、医療機関にとっては、患者さんの看護必要度は脇に置き、まずは看護師を雇おうということになる。看護必要度の基準を満たす、あるいは一体改革にもありますが、なるべく短期間で(病床を)回転させるなどの点を併せて考える必要がある。今回の見直しは看護師さんの雇用にもかかわるので、いきなり変更するのは無理だと思いますので、2年間の準備期間を置いてやることになったわけです。 5対1入院基本料などを望む声に対して、鈴木康裕氏は、「7対1以上に高い基準を作るのであれば、病棟単位で見ていく方が合理的」と話す。 ――どのくらいの医療機関が7対1に残るのか、あるいは7対1を算定できなくなると試算されているのでしょうか。 一定程度はやはりあると思います。ただし、平均在院日数に...