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在支診、在支病以外での看取りも期待 - 厚労省保険局医療課長・鈴木康裕氏に聞く◆Vol.5

インタビュー 2012年3月7日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――では在宅ですが、退院調整をはじめ、医療と介護の橋渡し、連携部分を様々な調整を行うと同時に、在支診(在宅療養支援診療所)と在支病(在宅療養支援病院)については、明確なメッセージが打ち出されました。 ご本人、あるいはご家族が家で看取ることに納得していても、最期になり、「やはり病院に」というケースが多い。従来の「在宅ターミナルケア加算」は最期まで診た時しか算定できませんでしたが、今回は「ターミナルケア加算」と「看取り加算」の二つ、つまり看取りに向けてのプロセスと最期の看取りを分け、いずれにも対応できるようにしました。 また「機能強化」型の新設により、今まであまり強くないと言われていた在支診と在支病の看取り機能を強化した。二つパターンがあり、一つは1カ所でも複数の医師がいるパターン、もう一つは在支診などが幾つか連携してやるパターン。一人の医師が、家族とやり取りをしながら、ご本人を看取ることは、かなりエネルギーが要る。そこを一定程度、手当をするという趣旨です。 ただ、一部誤解があり、「機能強化」の在支診、在支病について、「3人体制でないと、届出できないので、実態に合っていないのでは」との意見...