「東北メディカル・メガバンク機構」、2月1日発足 - 東北大学医学部長・山本雅之氏に聞く◆Vol.1

東北大学は、東日本大震災の直後から被災地への医療者の派遣を続けるとともに、いち早く「東北メディカル・メガバンク構想」を打ち出し、医療支援とライフイノベーションの拠点作りという、車の両輪で医療復興に取り組んできた『“有事対応”、医学部新設でなく定員増で - 東北大学医学部長・山本雅之氏に聞く◆Vol.1』などを参照）。政府の2012年度第3次補正予算では150億円強の予算が付き、2012年度当初予算でも56億円が要求されているメガバンク構想はどんな形で実現に向けて動いているのか――。震災から約1年が経過した宮城県の医療の現状と併せて、山本氏にお聞きした（2012年2月23日にインタビュー。計3回の連載）。 ――この2月1日付けで、「東北メディカル・メガバンク機構」が発足し、機構長に山本先生が就任されたとお聞きしました。 「東北メディカル・メガバンク機構」は東北大学総長の直轄に置かれた、10年間の期間限定の組織です。東北メディカル・メガバンク構想自体は、文部科学省、総務省、厚生労働省の三省合同の事業であり、文科省の担当分野を東北大学として実施していく組織がこの機構です。「メガバンク構想」は...