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「最悪のシナリオを書くべき」「世界に手本を示す好機」◆Vol.2

スペシャル企画 2012年3月1日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

【被災3県から:教訓】 岩手県 ・津波の恐れのあるところに街づくりを行うのはいかがかと思う。以前、昭和の津波の被害を受け、壊滅的な被害を受けた町がある。その町は同じところに街を再建し、高い堤防を作ったが、今回も被災した。よく、テレビで取り上げられる。一方、津波は来るものとあきらめ、住宅地などを山手に作り、移住した町がある。そちらは、津波の死者は1人だけであった。しかし、被害のないところはマスコミも注目しない。誰にも評価されないが、被害の出ないところに移住する選択肢をもっと声高に叫ぶべきである(公立病院、30代) ・生活手段として車が必要であったが、燃料不足が震災後1カ月ほどままならなかった。物資の不足もあり、それに対する対策が必要と考えた(公立病院、40代) ・政府は信用ならない。防災準備、教育が大事。マスメディアも信用ならない(特にNHKがひどかった)(公立病院、30代) ・「想定」は過小評価しなければならない。改めて最悪のシナリオを書いておくべき(その他の公的病院、40代) ・南三陸でも勤務していたとき、1年に1回は、ヘリを飛ばすぐらいの津波訓練をしていたが、今回ほどの大規模災害で...