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医師支援のミスマッチ、コメディカル派遣が課題

スペシャル企画 2012年3月6日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

34の医療団体で組織する「被災者健康支援連絡協議会」の第12回会議が3月5日に開催され、東日本大震災への支援について議論、医師の派遣については支援する側と支援を受ける側のニーズのミスマッチが問題視されたほか、被災者の健康支援に当たる看護師や保健師の不足しており、医師以外の派遣をいかに拡充するかという二つの問題が浮き彫りになった。 福島県医師会常任理事の星北斗氏は、「直接の被災地ではない医療機関も含めて、今、ボディーブローのように医師が減っている。震災後1年経っても、医師の減少には歯止めがかからない。福島第一原発事故で避難した医師の約3分の2は県内にとどまっているが、それでも絶対数として減っている現状には変わりはない。救急搬送は広域化しており、(福島第一原発がある)浜通りから、中通りに搬送されるケースもあるが、それでも受けるのが難しい場合もあり、県全体の救急医療の機能が低下している」と現状を説明。その上で、「現場の病院は、長期間、常勤での派遣をお願いするが、派遣する側は短期間、非常勤であり、ミスマッチが生じている」と指摘した。 福島県の調べによると、県内にある全138病院の常勤医師数は、...