1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「医師不足」が一番の問題、被災3県医師◆Vol.6

「医師不足」が一番の問題、被災3県医師◆Vol.6

スペシャル企画 2012年3月10日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

被災3県の回答者に、現在困っている点を聞いたところ、「医師不足」を挙げた医師が最も多く、半数を超えた(複数回答)。次いで多かったのが、「医師以外の医療従事者の不足」。被災地では、被害が甚大だった沿岸部から内陸に移ったり、福島第一原発の周辺地域からの人材の流出が続いている。 この人手不足の問題は、様々な要因が絡むため、各医療機関独自で対応できない部分も多い。政府・行政の対応に関しては、政府の遅れを指摘する声が最も多く39%、県が35%で続き、市町村は21%で政府の半数程度にとどまった。政府の対応の遅さは、様々な場面で指摘されるが、それに加えて、現場から遠いほど、その動きが見えにくく、また現場で施策が実行されるまでには時間がかかることもあり、対応の遅さが目立つのだろう。 一方、被災地以外の医師会員に対しては、東日本大震災による復旧・復興状況における問題点をどう捉えているかを聞いた(福島第一原発事故を除く)。最も多かったのは、「政府の対応の遅れ」で69%。県、市町村よりも、政府の対応を問題視する点では、被災3県と一致している。そのほか、「医師不足」の問題を指摘する意見も多かった。 福島県では...