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「医師は、“災害対応力”という二つ目の専門を」

スペシャル企画 2012年3月11日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

3月11日に開催された日本医師会の2011年度医療政策シンポジウム「災害医療と医師会」で、世界医師会長で、前ブラジル医師会長のホセ・ルイス・ゴメス・ド・アマラール氏が講演、「世界に安全な場所などない。この10年、自然災害の頻度は増している。医師には、あらゆる緊急事態を想定した災害対策の取り組みの中で、大量の死傷者の確認、診断、治療といった作業への一層の熟練が求められる」と述べ、2011年10月ウルグアイで開催された世界医師会で、「災害対策と医療の対応に関するモンテビデオ宣言」を採択したことを紹介した。同宣言では、「医師が専門領域を超えて、災害に備えるためのトレーニングプログラムを受けなければならない」(アマラール氏)とうたっている。 世界医師会長のホセ・ルイス・ゴメス・ド・アマラール氏は、世界的なネットワークを組み、災害対応に当たる必要性を指摘。 米国医師会救急医療担当役員のジェームス・J・ジェームス氏も、「災害に対する対応力と公衆衛生という、医師は二つ目の専門を持たなければならない」と表現、アマラール氏と同様に、医師が災害医療などについて一定の研修を受ける必要性を強調した。ジェームス...