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「救護活動のブレーン集団」を結成 - 石井正・石巻日赤医療社会事業部長に聞く◆Vol.1

スペシャル企画 2012年3月14日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

東日本大震災で甚大な津波を受けた石巻医療圏では、「石巻圏合同救護チーム」が発足、2011年9月30日の活動終了まで、計3633チーム、約1万5000人の医療者が救護活動に当たった。その統率に当たったのが、石巻赤十字病院の医療社会事業部長兼第一外科部長で、宮城県の災害医療コーディネーターの一人、石井正氏だ。今年2月には活動の基本姿勢やその内容をまとめた『石巻災害医療の全記録』(講談社ブルーバックス)を上梓、3月11日には「災害医療ACT研究所」を発足、その事務局長も務める。石井氏に、本に込めた思いや、「災害医療ACT研究所」発足の目的などをお聞きした(2012年3月13日にインタビュー。計2回の連載)。 ――「災害医療ACT研究所」が3月11日に設立されました。以前、お伺いした際から、災害医療のブレーンとなる方を組織化したいとお話になっていました(『現地リポート、震災から半年の石巻の今◆Vol.1』を参照)。 3月11日には、当院の事務室で発足式を開きました。代表は、山形県立中央病院救命救急センター診療部長の森野一真先生です。ただ、最初の一歩を踏み出したくらいで、まだやるべきことは山積。...