「想定外という免罪符は通用せず」◆Vol.8
スペシャル企画
2012年3月27日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
【被災3県以外から:震災の教訓】 ・約100年前に同じように津波被害を受けた地域があったことは、今後の教訓になるだろうと思います。つまり、人は経験からは学べるが、歴史からは学べないということです。また、当時は病院の数も医者の数も少なかったのですが、今回はそうではありませんでした。どのような医療機関の機能維持を図るのか、どのような方法を採用するのか、急ぎはしないものの、100年後に恥ずかしくない計画が求められていることと思います。DMATは想定通りの機能を果たしましたが、状況が想定外でした。そういう事例は珍しくないとはいえ、やはり、hospital evacuation に主眼を置いたDMATの再編・再訓練・新規器材の確保と、中長期的な医療支援に携わるべき、プライマリ・ケア中心の別種のDMATのデザインが必要だと思います(北海道、その他、40代) ・震災直後の物資不足の中で、逆にこれまでの日常診療における物資の無駄遣いを痛感しました(消耗品など、なくてもどうにかなるものも多々あります)。全国的にここから見直すべきかと思います。また、無意味な処方を見直す機会でもありました。医師・患者共に意...
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