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「政党献金否定」一致も、争点は深まらず

スペシャル企画 2012年3月20日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

関東甲信越医師会連合会主催の「日本医師会会長選挙立候補者立会演説会」が3月20日、日本医師会会館で開催された。最初に、現職の日本医師会会長の原中勝征氏、日医副会長の横倉義武氏、京都府医師会会長の森洋一氏の順に、15分ずつ所信を表明、その上で、(1)日医が掲げる理念、(2)政治との関係、という二つの質問についてそれぞれ考えを述べる形で展開。その後に開かれた記者会見でも、政治献金のあり方に関する質問が出た。 立会演説会は、日本医師会会館で約1時間半にわたり、開催された。 3人とも、政治団体である日本医師連盟から、政党への政治献金を行わない点では一致。また、日医と日医連のトップが兼ねることは好ましくないとしたものの、両者が一体的に運営していく必要性についても意見の相違はなかった。ただ、参議院議員選挙に対し、組織内候補を擁立する点については、考えに違いがあった。また医療は、各種法律で規制されている部分が多く、医師会の考えを理解してもらうために、三氏とも政治への働きかけは重要だという点では共通、さらに横倉氏と森氏は、日医だけでなく、都道府県と郡市の医師会レベルの活動の必要性に言及した。もっとも、...