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医師の不正行為の防止には自浄作用が重要

レポート 2012年3月22日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会は3月22日の定例記者会見で、「会員の倫理・資質向上委員会」の答申、「会員の倫理・資質向上に向けた実践的な取り組みのさらなる推進」を公表した(資料は、日医のホームページに掲載)。 「会員の倫理・資質向上委員会」の答申を説明する、常任理事の藤川謙二氏。 答申の骨子は、3点。(1)日医は地域医師会での倫理・資質向上に向けての活動を支援する、(2)医師の不正行為あるいは不適切行動の防止には、地域医師会での会員の自浄作用活性化が重要であり、患者や医師などからの苦情・通告を受け取る窓口設置と、その対処機構の設立・強化が喫緊の課題であり、日医はその支援を強化する、(3)医学教育、医師の生涯教育における倫理教育では、ケーススタディが重要で、特に日医による生涯教育でもこうした教育を目指す――だ。 答申を説明した常任理事の藤川謙二氏は、現在問題になっている例として、初期の認知症を来す高齢医師を挙げ、「認知症か否か、その区別は難しいが、かかりつけの患者などからの指摘により、何らかの問題があれば、上手にアドバイスすべき。特に、医療事故につながりやすい手術については、早めにアドバイスして、ブレーキを...