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「医師の健康確保、医療の質向上に不可欠」

レポート 2012年3月29日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会は3月28日の定例記者会見で、「勤務医の健康支援に関するプロジェクト委員会」の報告書を公表した。勤務医の健康支援のために「勤務医の労働時間ガイドライン」を作成する意義と作成する際に考慮すべき点を示したのが骨子(資料は、日医のホームページPDF:1.1MBを参照)。 日医常任理事の今村聡氏は、ガイドライン作成の意義を「医師の健康を確保することは、医師のみならず、家族、社会にとって重要であり、医療の質の向上を図り、国民の健康を確保する基盤になる。さらに、医療機関の健全な運営にも不可欠」と説明。 「勤務医の健康支援に関するプロジェクト委員会」の報告書を説明する、日医常任理事の今村聡氏。 ガイドライン作成に当たって考慮すべき点とされたのが、下記の7点。今後、ガイドライン作成に実行性を持たせるために、現状の労働実態、問題点を把握するためのチェックリストなどを作るほか、労働時間の見直しなどの対応策を検討するための手引きを作成する予定。今村氏は、看護師の勤務環境については国が対策を講じていることを踏まえ、「医師に関しては、そうした動きがない。自主的に取り組んでいく以外になく、それが日医の役...