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過去の実績を基に新たな舞台に挑む -堀田知光・ 国立がん研究センター新理事長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2012年4月1日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

独立行政法人化後の国立がん研究センターの2代目の理事長に、この4月から就任するのが堀田知光氏。初代理事長の嘉山孝正氏の様々な改革を引き続き、どう舵を取っていくのか、その手腕に注目が集まる。 堀田氏は、前任地の国立病院機構名古屋医療センターでも院長として2006年から6年間、独法化後の組織改革を進めてきた。堀田氏の横顔を知るために名古屋医療センターでの取り組み、そして国立がん研究センターのトップとしての抱負を、日本のがん医療の課題を併せてお聞きした(2012年3月26日にインタビュー。計3回の連載)。 ――先生が、名古屋医療センターに来られたのは、2006年。国立病院機構が2004年に独立行政法人化されてから3年目のことです。 今回も、国立がん研究センターが独法化されてから、3年目の就任。ある程度、様々なことが動き、形が変わり、これから何をするか、という時期だと言えます。 ――2006年当時、当センターの様子はどのような状況だったのでしょうか。 国立病院時代の流れがまだ絶ち切れておらず、残っていた。運営形態は、当然変わりました。例えば、事業目的を明確にして、企業会計を導入、個人の業績評価...