「保険医登録は医師会で」、実現に向け努力

4月2日の日本医師会の定例代議員会で、横倉義武会長は、代議員の質問に対し、「保険医の登録は医師会ができるよう、その実現に向けて努力していかなければならない」と回答、この3月に公表された、医師会将来ビジョン委員会答申、「将来の医師会活動および医療制度のあり方」でも、「医師会による保険医の登録」と提言していることを紹介した。 質問したのは、東京都代議員の市川尚一氏。「自浄作用の関連で質問する。弁護士会は、弁護士の登録を担っている。医師の場合は、医籍登録があるが、保険医の登録については、都道府県医師会に任せてはどうか。優性保護法の指定も、都道府県医師会が実施している」と述べ、検討を求めた。 「日医による断固たる処分が医師を守る」 市川氏の質問に先立ち、医師の処分、再教育について質問したのは、山口県医師会副会長の吉本正博氏。吉本氏は、厚生労働省の「医療事故に係る調査の仕組み等のあり方に関する検討部会」が、事故調査などにあり方について検討を始めたのを踏まえ（『医療5団体の事故調案、「共通点と差異あり」』を参照）、「医師法21条の届け出の対象から診療関連死を除外するなどの主張をしてもらいたい」と求...