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医学部の安易な新設は許さず、横倉日医会長

レポート 2012年4月4日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

「医学部定員は、既に13校分くらいは、ここ数年で増えている。歯学部では定員増のために、入学者が定員割れし、50%のところもある。日本医師会は従来から主張しているが、医学部を安易に新設することは果たしていいのか、しっかりと考えていかなければいけない」 4月4日、日医新執行部が誕生して最初の定例記者会見が、横倉義武会長と3人の副会長出席で開催された。その席上、横倉会長は、医学部新設の是非についてこう回答し、中川俊男・日医副会長が4月2日の定例代議員会で語ったことと同様に、今の「医師不足」問題は、絶対数の不足ではなく、地域あるいは診療科の偏在の問題であるとの認識を示した(『「財務省主導の改定」が一層明確に、中川日医副会長』を参照)。 横倉義武・日医会長は、鈴木邦彦常任理事の中医協委員の続投を明言。 横倉氏は、自身が外科の勤務医だった時代とは異なり、今の医師の専門は細分化し、守備範囲が狭くなった結果、「一つの診療科に来る医師の絶対数が減っている」と指摘。その上で、過去5年間に医学部定員が1366人分増えたため、今後は徐々に充足するようになるとした。また医師の地域偏在についても、各大学が地域枠を...