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日本の女性外科医、65%が将来展望描けず

レポート 2012年4月17日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本の女性外科医は、米国や香港の女性外科医よりも、「家庭より仕事優先」と考える人が多く、実際にも仕事優先の生活をしており、「家庭にかかわる時間」「社会活動にかかわる時間」「趣味に費やす時間」などは十分に取れない。子育て中は、米国や香港では常勤の割合が高いのに対し、非常勤の形態が多い。自身の将来展望も、日本の女性外科医の65%は、不透明あるいは否定的と考えている……。 第112回日本外科学会定期学術集会の特別企画、「女性外科医の労働環境の改善に向けて」で、東京慈恵会医科大学外科講師で、同大女性医師キャリア支援室副室長の川瀬和美氏が発表した。川瀬氏は、「日本の女性外科医の勤務意欲は高いが、現実には子育て中は第一線から外れている。キャリアパスも不透明で、子育てによるストレスから外科医を辞めると考える女性外科医が多い現実も、今回の調査で明らかになった」と指摘、家庭における支援とともに、キャリア形成に対する支援の必要性を強調した。 慈恵医大の川瀬和美氏は、日本、米国、香港の女性医師の現状について発表。 川瀬氏は、日本と香港、米国の女性外科医のワーク・ライフ・バランス(WLB)に関する現状と意識を...