「特定行為」は看護の延長線上、それとも…?◆Vol.31
レポート
2012年4月23日 (月)
橋本佳子(m3.com編集長)
厚生労働省の「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ」(座長:有賀徹・昭和大学病院長)の第21回会議が4月23日開催された(厚労省のホームページに掲載)。引き続き特定看護師(仮称)が行う「特定行為」について議論したが、「特定行為」が従来の看護の延長線上にあるのか否か、委員の間で認識のズレがあることが浮き彫りになったことが注目点と言える。 2009年8月開始の「チーム医療の推進に関する検討会」、2010年5月開始の「チーム医療推進会議」と「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ」を合わせると、「特定看護師」(仮称)の議論は3年近く続いている。 厚労省は、「看護業務実態調査」の対象となった計203の行為のうち、計56項目について、各行為のイメージが深まるよう、どんな場面での実施を想定しているかを示した上で、「A:絶対的医行為」(1項目)、「B1:特定行為(行為の難易度が高い行為)」(14項目)、「B2:特定行為(判断の難易度が高い行為)」(15項目)」、「C:一般の医行為」(18項目)、「D:さらなる検討が必要な項目」(3項目)、「E:医行為には該当しない項目」...
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