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医学部新設に強く反対、理事会の総意で決定 - 橋本 省・宮城県医師会常任理事に聞く

インタビュー 2012年5月8日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

ここ数年、医学部新設の動きが各地で見られるが、その代表地域が宮城県。仙台厚生病院と東北福祉大学が医学部新設に向け、具体的検討を続けている(『医学部新設に向け報告書、仙台厚生病院・東北福祉大』を参照)。 その地元である宮城県医師会は4月25日の理事会で、全会一致で「大学医学部の新設に強く反対するものである」との見解を決議した(PDF:84KB)。医学部新設に伴い、地域の医療機関から多くの医師の移動が起き、かえって地域の医師不足を加速させる懸念があることなどが理由だ。見解をまとめた背景や医学部新設に反対する理由などについて、担当の常任理事を務める橋本 省氏にお聞きした(2012年5月7日にインタビュー)。 ――宮城県医師会がこの時期に、医学部新設について見解を表明した経緯についてお聞かせください。 昨秋の見医師会の代議員会で医学部新設について質問があり、さらには今年3月28日の宮城県医師会の代議員会で、さらにもう一度、質問があったため、「宮城県医師会として、きちんと見解を出さなくてはいけない」という背景から議論しました。 ――各代議員会では、どんな質問が出され、どう回答されたのでしょうか。...