医学部新設、順風と逆風に直面 - 目黒泰一郎・仙台厚生病院理事長に聞く◆Vol.1
インタビュー
2012年5月10日 (木)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
この4月、東北大学をはじめとする3大学、宮城県医師会と相次いで、医学部新設に反対する要望や見解を公表した(『後期研修医、いまだ大学に戻らず』、『医学部新設に強く反対、理事会の総意で決定』を参照)。仙台厚生病院は、早くから医学部新設に名乗りを挙げ、2011年9月に東北福祉大学と共同で医学部新設に関する報告書をまとめたが(『医学部新設に向け報告書、仙台厚生病院・東北福祉大』を参照)、この動きをどう見ているのか――。 昨年9月以降の動きや今後の展望も併せ、仙台厚生病院理事長の目黒泰一郎氏にお聞きした(2012年5月7日にインタビュー。計2回の連載)。 ――2011年9月に報告書をまとめた以降の動きについてお教えください。 私たちは文部科学省の「今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会」の動向を見ていました。同検討会では、医学部新設については両論併記の形で論点整理を行い、昨年末から今年の始めにかけてパブリック・コメントを求めています(『医学部新設の賛否分かれる、両論併記でパブコメへ』を参照)。検討会で、一定の方向性が打ち出されないことには動けないため、その動きを見ていました。 そうした中、...
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