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補償と原因分析はあくまでセット - 日本医療機能評価機構に聞く◆Vol.3

インタビュー 2012年6月13日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

◆補償と原因分析、再発防止を一体的に進めていくことについて 質問:そもそも補償と原因分析、再発防止を同じ制度で進めていくことについて、問題視する意見もある。 機構の回答:今年、日本産婦人科医会と日本産科婦人科学会が、共同でシンポジウムを開催したところ、900人くらいが出席した。この制度については、日本産婦人科医会がもともと熱心に議論しており、補償だけでなく、原因分析も必要だという流れになり、現実にやってきた。その際、いろいろ心配な点もあるだろう。その中で、できるだけ我々は医療の実態を踏まえながら、産科医療関係者によく理解してもらいながら、進めていく。 産科医療関係者が一緒になり、産科医療の質を高めていくことが必要。同時に社会に対して、産科医療関係者がこうした取り組みをしていることを理解してもらう。それにより、いい方向に行けばいいと考えている。確かに脳性麻痺の原因はいろいろあるが、一人でも二人でも予防できたらいい。医療がどう変わっていくのか、という観点から、この制度を考えてもらいたい。このことが大事だと思う。 質問:補償、原因分析、再発防止、一つひとつ取り上げれば、これらの実施に反対する...