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神奈川県の医学部新設をけん制、日医

レポート 2012年6月1日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会は6月1日、定例記者懇談会を開催し、地域の医師不足や医療崩壊を加速させることから医学部新設への反対を改めて表明、「絶対数の不足への対応はほぼ終わった」とし、今後は医師の地域や診療科の偏在に対応することが重要だとした。 日医副会長の中川俊男氏は、「歯学部に学ばなければいけない」「歯学部のようになったら、大変だというのは間違っているのか」と問いかけ、医学部をいったん新設するとなくすことは難しいため、医学部定員は既存医学部で柔軟に調整すべきであるとした。歯学部の2011年の入試では、27大学(29学部)中、11学部で定員割れだったという。「歯学部の例を出すと、医療の質が低下したのか、という質問を受ける。今は質の低下は見られないが、近い将来、歯科医療の問題が必ず出て来ると懸念している」(中川副会長)。 日本医師会副会長の中川俊男氏は、医学部新設に対し、改めて反対の見解を表明。 さらに、神奈川県知事の黒岩祐治氏が、「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区」で、医学部新設を検討していることについて(『医学部新設反対派に反論、黒岩知事と高木理事長』を参照)、中川副会長は、「何を目指...