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今の専門医制度は玉石混交 - 池田康夫・日本専門医制評価・認定機構理事長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2012年6月8日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の「専門医の在り方に関する検討会」の中間取りまとめが今夏にも予定されている(『専門医は「スーパードクター」にあらず』を参照)。現在は各学会が行っている専門医の認定を中立的な第三者機関が実施するほか、「総合医」を専門医として認定することが打ち出される見込みだ。 行政の動きを受け、専門医制度見直しの核となるのが、日本専門医制評価・認定機構だ。今夏にも準備委員会を立ち上げるなど、具体的な検討に着手する。現行の専門医制度の問題点や今後の方向性やスケジュールについて、同機構の理事長を務める池田康夫氏にお聞きした(2012年5月31日にインタビュー。計4回の連載)。 ――日本専門医制評価・認定機構は、2008年にその前身の組織が社団法人化され、発足。その時から理事長を務められています。 私は、前身の(有限責任中間法人)日本専門医認定制機構の時代は副代表理事を務めるなど、専門医の問題に長年かかわってきましたが、様々な動きが本格化し、大きく変わったのは社団法人化した後です。その背景には、組織として体制が整ったこと、また日本の医療制度が曲がり角に来ていることがあるでしょう。日本の医療は、あまり...