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脳性麻痺の賠償請求件数、7年間で253件

レポート 2012年6月9日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

6月9日に開催された産科医療補償制度の運営委員会で、同制度を運営する日本医療機能評価機構は、2005年から2011年までの7年間で、脳性麻痺に関して損害賠償請求が行われたのは計253件であるというデータを提示した(資料は、同機構のホームページに掲載)。2005年や2006年は年間40件台前半だったが、2009年は35件、2010年、2011年は20件台後半になっており、同機構は、「産科医療補償制度が創設された2009年前後から減少傾向を示している」と説明。 もっとも、同運営委員会委員長代理で、日本産科婦人科学会副理事長の岡井崇氏は、「このデータでは、産科医療補償制度の創設により、患者側がどんな行動を取るようになったのは分からない」と指摘し、産科医療補償制度で補償対象となった事例について、個別にフォローしていかない限り、同制度の影響は評価できないとした。 運営委員会委員長を務める、東京大学大学院医学系研究科教授の小林廉毅氏(右)と、委員長代理で日本産科婦人科学会副理事長の岡井崇氏(左)。 産科医療補償制度の創設により、損害賠償の民事訴訟等が減少するかが注目されている。日本医療機能評価機構...