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特定看護師、責任は重くなる?◆Vol.33

レポート 2012年6月14日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省のチーム医療推進会議(座長:永井良三自治医科大学学長)の第11回会議が6月13日に開かれ、特定看護師(仮称)の「認証」の有無による、看護師の責任の相違などが議論された。 厚労省は、一定の養成課程を経た看護師ができるようになる「特定行為」を法的に位置付けるとともに、その看護師を厚生労働大臣が「認証」した場合、医師の責任は軽減する一方、看護師については、「包括的指示により、看護師が特定行為を実施することになるため、看護師の判断する内容が広がる分、看護師の責任が重くなる」という考え方を提示。これに対し、「特定行為」を法的に位置付けても、「認証」をしない場合には、医師については「特定行為を実施する能力を看護師が有しているかを確認するのは医師の裁量に委ねられる」とされ、看護師の責任は現行と変わらないとされた。 この整理に対し、日本医師会常任理事の藤川謙二氏は、「認証とは、看護師の責任が重くなるという、印を付けること」との見方を示した。「医師と同じ行為をするなら、医師の包括的指示の下で行った場合でも、医師と同じ責任が生じる」(藤川氏)。さらに、(1)認証が必要な「特定行為」か「一般の医行...