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専門医の養成、大学の役割を期待 - 池田康夫・日本専門医制評価・認定機構理事長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2012年6月26日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――新しい制度は、新たに専門医を取得する医師が対象になる。 我々はいつも言っていますが、専門医制度の見直しは、これから専門医を取得する人が対象です。既に専門医を取得している人をどうするかについては別に考えます。この点については医師会などの了解も得ています。 例えば、耳鼻咽喉科の専門医を全国で1学年200人養成するとします。研修のプログラムが、東京に100、大阪に50、名古屋に50と集中したら、医師は偏在してしまいます。そうではなく、全国各地でプログラムがしっかり動いている形にする。これにより、各都道府県で耳鼻咽喉科医を養成できるわけです。 専門医を認定する中立的な第三者機関は、あくまで医師の自立的な組織にするという。 ――初期研修と同様にマッチングを行うイメージですか そうです。例えば、一つの医局に、専門医を目指す医師が一度に20人も入ったら、研修できるわけはありません。ただ、大学を核として関連病院とチームを組み、一つの研修プログラムを運営する形であれば可能でしょう。ただし、この場合でもプログラム運営の責任者は必要。本当にその人が責任を持って、レジデントを育てているのか、それをサイトビ...