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総合医、19番目の基本領域に追加 - 池田康夫・日本専門医制評価・認定機構理事長に聞く◆Vol.4

インタビュー 2012年7月3日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

池田康夫氏は、「専門医取得へのインセンティブを付けるためにも、社会から評価される制度にすることが必要」と強調。 ――今後の予定ですが、2015年に新しい専門医制度を立ち上げても、本格稼働するまで5年かかる。 米国でも、専門医制度を確立するまでに、数十年かかっています。一方、日本で本格的な議論を始めたのは、ここ2、3年のこと。しがたって、5年程度はかかるでしょう。 ――将来的に、79学会のコンセンサスが得られた後、それ以外の学会が独自に専門医制度を作ることについては。 各学会が独自に作ることは問題ありません。米国でも、primary broad、つまり基本領域は24あり、サブスペシャリティは約110。それ以外の学会の専門医もありますが、ABMSやACGMEは関与していません。 ――専門医制度が確立された場合、患者さんにとっては分かりやすい仕組みになるというメリットがありますが、医師のメリットをどうお考えですか。診療報酬での評価などは。 インセンティブの件ですが、「学会が勝手に専門医を認定している以上、インセンティブは絶対に付きません」と言っています。中立的な第三者機関、国民から見て公正な...