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30の病院別のt-PA実績を公表、横浜市

レポート 2012年6月19日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

横浜市は5月下旬、同市の「脳血管疾患救急医療体制」に参加する30の病院別のt-PA(血栓溶解療法)の治療実績に関するデータを公表した(詳細は、同市のホームページを参照)。脳血管疾患の地域連携体制の構築が各地で進められているが、自治体が、t-PA治療の実施件数をはじめ、個々の病院に関する詳細なデータを公開したのは、全国でも恐らく初めて。地元市民で組織する「脳卒中から助かる会」の要望などがきっかけとなり実現した。 同会代表で、東京大学名誉教授の上野正氏は、「今回のデータ公表は、非常に意義があることだと受け止めている。日本の医療水準の向上に影響を与える取り組みであり、この公表を継続し、全国的にも模範となる脳卒中医療を推進してもらいたい」と評価する。 公表したのは、参加病院別の診療体制(神経内科や脳神経外科の医師数と専門医数、CTやMRIなどの設備の状況、t-PA治療実施の可否など)、2010年度下半期(2010年10月から2011年3月)の治療成績〔救急搬送人数、脳血管疾患・脳梗塞の患者数、t-PA治療実施数、手術実績(破裂動脈瘤、血腫除去、開頭外減圧)、t-PA実施の症例別の治療実績(治療...