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神奈川の准看養成停止、日医が問題視

レポート 2012年7月5日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会は7月5日の記者会見で、黒岩祐治神奈川県知事が2014年度から県立衛生看護専門学校の准看護師課程の募集を停止するとともに、他の県内4カ所の准看護師専門学校への補助金の停止を検討している問題に対し、「准看護師が相応の役割を果たしていることは間違いなく、拙速な議論によって誤った結論を導き出すべきではない」と指摘。その上で、「黒岩知事には慎重な検討に基づく判断をお願いしたい。神奈川県医師会や准看護師養成学校を有する地域医師会との十分に時間をかけた話し合いを望む」との見解を公表した(資料は、日医のホームページPDF:166KBに掲載)。 日医常任理事の藤川謙二氏は、懸念の背景として、「神奈川県における看護教育のあり方検討会」の議論の問題点を挙げた。具体的には、旧厚生省の1996年の「准看護師問題調査検討会報告書」のうち、「21世紀初頭の早い段階を目途に、看護婦養成制度の統合に努めることを提言する」としている一部分のみを取り上げ、「同検討会では、誤りと言える発言をしている」と指摘。 准看護師の養成停止問題で会見する、藤川謙二・日医常任理事。 藤川氏は、その理由として、(1)検討会で「直...