特区での新設、「遠くの山の上の雲の話」 - 大久保吉修・神奈川県医師会会長に聞く◆Vol.2
インタビュー
2012年7月13日 (金)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
大久保吉修氏は、ご自身で「医療のグランドデザイン」に寄せられたコメントの一つひとつに目を通したという。 ――「神奈川県医療のグランドデザイン」の最終報告書について黒岩知事が5月29日に会見、その後、31日に県医師会が記者会見を開き、その時も、先生は「医学部新設はうさんくさい」と発言されています。 黒岩知事は5月29日の記者会見で、634件のパブコメのうち、医学部新設に関するものは446件、うち賛成は15件、反対424件、その他7件とし、(反対意見は)「三つのパターンに分かれる」と述べています。誤解されると問題なので、そのことに対する記者会見でした。 知事が、何を基準にして「三つのパターン」と言ったのかは分かりません。我々の調べによると、パブコメのフォーマットは三つあり、反対意見の記入例まで指示したのは川崎市医師会です。私は県のホームページに掲載されている意見のすべてに目を通しましたが、その結果、21通が同じパターンだった。それは「反対」と書き、理由を1行だけ記したものです。それ以外は、医師会などのフォーマットを使っていても、その理由については、それぞれが自分の思いを書いている。 ――3...
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