1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 准看護師の養成廃止、知事の「執念」 - 大久保吉修・神奈川県医師会会長に聞く◆Vol.3

准看護師の養成廃止、知事の「執念」 - 大久保吉修・神奈川県医師会会長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2012年7月25日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――県の「看護教育のあり方検討会」が6月15日に、准看護師養成の廃止を盛り込んだ第1次報告をまとめています。それを踏まえ、黒岩知事は、2014年度から県立衛生看護専門学校の准看護学科の募集をストップし、それ以外の四つの准看護師養成学校に対しても、年間約3200万円の補助金を打ち切る方針を打ち出しています。 先ほどお話しましたが、そもそも私が5月に知事と会ったのは、准看護師養成問題のためです。黒岩知事は、「准看護師の養成廃止は、国の方針だ」と言う。しかし、私たちは、「それは違う」という理解です。確かに当時の厚生省の検討会で、准看護師の養成問題について議論していました(編集部注:1996年、当時の厚生省の准看問題調査検討会が、「21世紀の初頭に看護教育は統合する」と提言したが、その後、法改正等には至っていない)。 先週(6月19日)の県議会で、黒岩知事が興味深い答弁をしています。准看護師養成について、「2年間ですべての補助金を打ち切るは早すぎるのではないか」との質問に対し、知事は「(国の大方針です」と答えています。その後、21日、別の方が質問したら、2002年に国が准看護師養成課程の教育充...