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神奈川を起爆剤に日本の医療を変える - 黒岩祐治・神奈川県知事に聞く◆Vol.1

インタビュー 2012年7月11日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

「私が知事に就任して以降、一番情熱を傾けているのは、『開かれた医療』の実現。これが起爆剤になれば、本当に日本の医療は大きく変わるだろう」。こう語る黒岩祐治神奈川県知事。2011年4月の就任以降、不活化ポリオワクチンの導入をはじめ、医療に重点を置いた改革に着手してきた。2012年5月にまとめた、「神奈川医療のグランドデザイン」では、医学部新設の検討、「マイカルテ」導入などを盛り込み、6月には准看護師の養成停止の方針を打ち出している。 一方で、これらの改革は、県医師会などの反対に遭い、地元医療関係者との軋轢を生んでいるのも事実。黒岩知事に改めて医学部新設をはじめ、医療に関する基本的な考え方や改革にかける思い、今後の見通しなどについてお聞きした(2012年7月6日にインタビュー。計5回の連載)。 「医療ほど、規制が多く、改革の壁が厚い世界はない」。長年のジャーナリストとしての経験を踏まえ、こう指摘する黒岩祐治知事。 ――知事は2011年4月の就任以来、医療分野にかなり力を入れてきた印象を受けています。神奈川県の医療の現状認識、また今後、どのように変えていく方針なのか、基本的な考えをまずお聞か...