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入院基本料、看護配置から医療必要度へ

レポート 2012年7月18日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会基本問題小委員会(小委員長:森田朗・学習院大学法学部教授)が7月18日開催され、基本診療料のあり方について議論した。診療側と支払側からそれぞれ基本診療料に関する意見が提出されたが、両者とも主に看護配置を基準に設定されている入院基本料を問題視、患者の「医療の必要度」という視点に基づく評価への変更という基本的方向性は一致した(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。 小委員長の森田朗・学習院大学法学部教授。基本診療料の議論は多岐にわたるが、まず入院基本料から議論する方針に決定。 健康保険組合連合会専務理事の白川修二氏は、「看護配置をベースとする点数付けについては改善すべきではないか、という点では一致していると思う。ただ、何を基準に点数付けをするのかは、当然両者で異なる。急性期と亜急性期、回復期などでは、入院患者の医療の必要度は違うため、我々はこれをベースに点数付けをしていくべきだと考えている」とコメント。支払側の意見書では、「2014年度改定に向けた課題」として、「病床機能に応じた患者の状態像を明確にした上で、状態像に対応する医学管理や看護の必要度などを主な指標とす...