一番大事なのは百万通りの「いのちの授業」- 黒岩祐治・神奈川県知事に聞く◆Vol5
インタビュー
2012年8月7日 (火)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
――ICTを活用した医療情報の共有については、「マイカルテ検討委員会」が今年5月に発足しています。関係者のコンセンサスが得られれば、国の対応にかかわらず、マイカルテは実現できる話です。 マイカルテは、特区とは別に神奈川県全体で取り組みます。このマイカルテは、私にとっては10年以上前から掲げているテーマです。既に試行的に取り組んでいるところが様々あります。これらの情報をすべて集めて、何が問題なのかを精査しました。その上で、神奈川でどんな形でやるかを検討しています。 他の先行事例の問題点は、一言で言うと、「補助金が切れると、止まってしまう」。こうしたものが多いわけです。皆が自分で参加したくなる、メリットを感じるという形で普及させたいと考えています。 黒岩祐治知事のライフワークに、「東西医学の融合」「医食農同源」などがあり、神奈川での実現に挑む。 ――「お薬手帳」から実施する予定でしょうか。 今、お薬手帳は紙ベースで存在します。まずそれをICT化する。いきなり電子カルテ、と言うと、「うちの病院はまだ電子カルテを導入していない」などとなってくる。ハードルが一番低く、「これは便利」というところか...
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