1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「アメリカンスタンダード」は断固阻止 - 横倉義武・日本医師会会長に聞く◆Vol.3

「アメリカンスタンダード」は断固阻止 - 横倉義武・日本医師会会長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2012年8月8日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

横倉義武会長は、国民に対し、日本の医療のすばらしさを訴え、理解を得ていくことが、「アメリカンスタンダード」を阻止するには重要だと考える。 ――次に行政に対する活動についてお伺いします。4月の時点で挙げられた重要課題が、TPP(環太平洋経済連携協定)と、消費税問題でした。 TPPについては、5月の連休の際に、野田首相が訪米し、日本のTPP交渉参加を表明するという報道もあったので、それに先立ち、4月18日に国民医療推進会議を開催しました(『「TPP交渉参加、断固反対」、国民医療推進協議会』を参照)。その後、交渉参加は先送りになっています。 国民皆保険を守る。そのためには薬価をはじめ、様々な制度を含めた形で、公的医療保険を守る必要があります。民間保険によるのではなく、あくまで公的医療保険による国民皆保険を維持する。国には、私たちが心配している薬価の問題、技術の特許の問題なども含めて、「将来にわたって、すべて守ります」ということを明言してほしい。 ――交渉参加は先送りになっただけで、現時点ではまだ流動的な部分がある。 はい。1985年のMOSS協議以降、長年、米国から様々な要求が来て、日本が従...