「レセプトは減点ばかりで加点なし」◆Vol.4

m3.comレセプト審査アンケート結果を紹介する連載の最終回をお届けする。回答者から寄せられた数多くのコメントの一部を紹介する。医師のつらい胸の内が語られた文面から、現行の審査制度の問題点が浮かび上がってきた。 納得感がない 佐賀県の内科医は、「厳しいのは構わないが、各県の審査側の判断基準の差によって、きちんとした医療にもかかわらず、他県では認められる医療が、自県では認められないということに納得がいかない」とコメント。深い共感を覚える方もおられるだろう。実際、同様のコメントが数多く寄せられている。 また、宮崎県の耳鼻咽喉科医は、「厳しいのは納得できるが、理解できない審査回答に対してはただ怒りを覚えるのみ。理解できない審査に対しては何をこちらが主張したら良いのかもわからず、困る」と回答した。 両者の共通点は、医療費の財源は限られており、厳しい状況だと承知していること。だからこそ、中立、公正に医療者の頑張りに報いてほしい、審査結果は納得感のある内容であってほしいと願うのは当然のことだろう。 モチベーションが上がらない レセプト審査のもう一つの大きな問題点は、診療への意欲を削いでしまうこと。...