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チーム医療の普及目指し、31施設で事業◆Vol.36

レポート 2012年8月8日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の「チーム医療推進方策検討ワーキンググループ」(座長:山口徹・虎の門病院院長)が8月8日開催され、2012年度の「チーム医療普及推進事業」を全国の31施設で実施することを決定した。同事業は、2011年度の「チーム医療実証事業」に参加した68施設のうち、効果的な取り組みをした31施設のチーム医療を普及・定着させるのが目的。参加施設は、地域の医療機関の関係職種を対象としたワークショップを開催し、自院のチーム医療を紹介することなどが求められる。 8日の会議では、「チーム医療実証事業」の報告書案についても議論。同事業は、周術期や急性期リハビリテーション、退院支援調整など様々な場面におけるチーム医療の実践例を集め、業務の安全性や効果(疾病の早期発見・回復促進、重症化等の予防、医師等の業務の効率化や負担軽減など)を実証する事業。68施設で、計115チームが参加した。チーム医療の実践に当たっては、各職種の業務範囲・役割がどこまでかという、「グレーゾーン」が問題になり得るが、今回の実証事業では、「現時点では、“黒”やグレーゾーンはないと考えている」(厚労省医政局医事課)。 「チーム医療推進方...